【初心者】ホームページの作り方。あなたにとってベストな作り方は? ~Webサイト発注から無料で作成まで完全網羅~
ホームページの作り方を初心者向けに全パターン解説します
この記事では「ホームページの作り方」について初心者でもわかるように、すべての作り方のパターンを全網羅した形で解説します。
これさえ読めばもう大丈夫!という風に構成されています。
このような要望や疑問をお持ちの方におすすめです。この記事を読めば全部解決します!
- とにかくホームページの作り方を全通り教えて!
- ホームページを作りたいが誰に頼んでいいかわからない
- 初心者でも自分で簡単に作成できる?
- ホームページの自作は具体的にどんなサービスを使うのがおすすめ?
- 作成にかかる料金や時間はどれくらい?
- ホームページは無料でも作れる?
- おしゃれなデザインのホームページを作りたい!
この記事のゴールは「読者がホームページ作成に向けて、自分の条件にあったベストな作り方を決めて実際に行動できる」ようになってもらうことです。
「自作するって決めているので、作り方の手順の詳細を教えて欲しい!」という人も、まずは作る前に絶対に知っておいて欲しいことがあるので、読んでみて下さい。
知らずに自分で作り出すと時間もお金も大損してしまうようなお話もあるとと思います。
全網羅的にかなり詳しく書いているので長文になってしまいますが、自分の要望にあったところだけ読めるよう構成してあるのでぜひ最後までお付き合いください。
またホームページ制作の費用相場や見積もり金額に関してはこちらの記事に詳しく書いていますのでよろしければご覧ください。
この記事を監修・執筆した専門家
こんにちは!この記事を監修・執筆した斎藤はじめと申します。
私は現役のエンジニアで、普段はWebの開発案件などをメインに担当しています。
経歴としては誰もが知っている月間数千万人が利用するサービスの開発をしたり、今でも月間数百万人が訪問する規模のWebサイトの開発・運営を日々しております。サーバー・インフラ・フロント等どれでも担当可能です。最近はWordPressに関わることが多いです。
そんな私がプロの目で解説していきます!
【結論まとめ】ニーズごとのホームページの作り方の結論
ホームページの作り方の解説はとても多岐に渡ります。
早速ですが、まずはざっくりとした結論を表にまとめてみました。
全てここで理解する必要はありません。なんとなく眺めてみてから、次に読み進めてみて下さい。
4つの作り方をA~Dパターンに分類してそれぞれの評価をしています。
- 【A】制作会社に依頼
- 【B】フリーランスに依頼
- 【C】自分でホームページを作る
- 【D】SNS等や既存サービスを利用
ホームページの作り方の方針まとめ
ホームページを作る方法 | 【A】制作会社に依頼 | 【B】フリーランスに依頼 | 【C】自分でホームページを作る | 【D】SNS等や既存サービスを利用 |
---|---|---|---|---|
かかる初期費用 | ×30~50万円から | △5~30万円まで | 〇無料~数万円 | 〇無料~数万円 |
あなたの作業時間 | △数十時間~ | △数十時間~ | ×~△数十時間~数百時間 | 〇数時間~ |
納期 | 2か月~6か月 | 2週間~2か月 | 2週間~3か月 | 数日~1か月 |
デザインのクオリティ | 〇安定していることが多い | △全体的にはクオリティ低め | ×~△自分で高クオリティは難しい | △用意されたテンプレートによる |
SEOなどの効果 | 〇ノウハウをもっていることも多い | △SEOスキルを持つ人は少ない | △初心者ではかなり厳しい | ×なし |
決済や会員管理など | 〇追加料金発生するが大抵可能 | △ほとんどの場合対応できない | ×初心者にはかなり難しい | △サービスによる |
サービス例 |
Web幹事 アイミツ ココナラ ランサーズ クラウドワークス |
ココナラ ランサーズ クラウドワークス |
エックスサーバー ConoHa WING ペライチ |
Facebook LINE Amazon、Yahoo!、楽天 base、shopify 食べログ、ホットペッパー |
(※全部見えない場合は横スクロールできます→→)
条件と作り方をマッチングさせる
これだけだとまだどれを選んでよいかわからないと思うので、さらに次の自分の「条件」ごとにA~Dのどのターンを選べばよいか、解説していきます。
- 【条件①】デザインのクオリティが最優先!の場合
- 【条件②】かけられる費用も時間もない!場合
- 【条件③】時間はあるが費用が全くかけられない!場合
- 【条件④】出せる費用が30万未満の場合
- 【条件⑤】費用が30万円以上出せる場合
- 【条件⑥】検索(SEO)で集客できるホームページを作りたい!場合
- 【条件⑦】会員管理や予約管理・決済など高度な機能が必要なサイトを作りたい場合
1つ1つ見ていきましょう。
自分の条件に該当する箇所だけ読んでいただければと思います。
【条件①】デザインのクオリティが最優先!の場合
ホームページを作るにあたり、デザイン等のクオリティを重要視する場合はホームページ専門の「制作会社に依頼」しましょう。
個人事業主(フリーランス)に依頼するという手もありますが、個人で作業している分、大抵の場合は総合的なスキルは持っていませんし、デザイン単体でいっても高クオリティになる可能性は意外と低いです。
ただ制作会社への依頼のデメリットとしてはお金がかかります。最低でも製作費用として30~50万円以上は必要になるでしょう。
【条件②】かけられる費用も時間もない!場合
ホームページを作るための時間もお金もない!という場合は次のどちらかを検討してみましょう。
- 自分でホームページ作成 →「ペライチ」を使ってとりあえず簡易的なサイトを作成する。
- ホームページは作らない→独自のホームページは持たずに、既存のサービスを利用する
自分でホームページ作成
時間も費用もかけられない場合は「ペライチ」を使ってホームページを作成するという方法があります。
「ペライチ」はホームページを自分で簡単に作成できるサービスで人気のサービスです。
すこし、月額料金が割高になりますが、急ぎでとりあえず作りたいという方にはベストな選択だと思います。
「自分でホームページを作る」の項までジャンプする↓↓ホームページは作らないという選択
時間も費用もかけられない場合のもう1つの手段として、独自のホームページは作らないという選択もありますので一度検討してみましょう。
ではどうするかというと既存のSNSや業種別のプラットフォームを使ったスモールスタートをするのです。
しっかりとした集客できるホームページを作るのにはお金も時間も必要です。
たとえプロに頼む場合でも完全にお任せとはいかず、サイトの構成、コンテンツの原稿や画像の用意など、膨大な作業があります。
【条件③】時間はあるが費用が全くかけられない!場合
時間はあってもホームページ作成に費用が全くかけられない、という場合は「自分でホームページ作成に挑戦」してみましょう。
初心者の場合かなり時間がかかるかもしれませんが、自分で勉強しながら作業してみるしかありません!
ただ、このスキルを上げれば自分のやりたいことがすぐにできるようになりビジネスのスピード感もあがります。
自分だと5分でできるのに業者に依頼するために1週間かかってしまうなんてこともよくあります。
また、結果としてホームページ作成スキルが上がると、業者への発注スキルも上がるので時間をかけた分のメリットはあります。
自分でホームページを作る方法は無限にあります。
- ワードプレス(WordPress)
- ペライチ
- WIX
- studio
- ホームページ作成ソフトを使う
- HTMLやCSS、PHPを学んでゼロから作る
などなど。
鉄板で間違いない方法は「WordPress」を使った方法です。
短期的にとりあえず、ならば前述の「ペライチ」を使うのもありです。
【条件④】出せる費用が30万円未満の場合
ホームページ制作にかけられる費用が30万円未満の場合は「フリーランス(個人事業主)に制作を発注」するとよいでしょう。
個人なのでクオリティは本当に人により差が激しいですが、あまり質にこだわらないのであれば、企業よりはるかに低価格で請け負ってもらえます。
「2万円でサイト作ります!」などで初期価格表示されている場合も実際見積もりをすると、大抵は5~10万円くらいまでに上がることも多いです。
また、個人なのでスキル的にも、対応できないことが制作会社よりも多いので注意が必要です。
10万円未満でよくある注意点としてはサンプルサイトやポートフォリオを見た時点では「こんなクオリティで数万円でできるの?」と心躍りますが、実際納品されてみると「なんかダサい・・・でも大きな修正は受け付けてもらえない・・・・」なことが良く起こりますので、安すぎる場合は注意しましょう。
【条件⑤】費用が30万円以上出せる場合
ホームページ制作に30万円以上の費用を出せるのであれば、「Webサイトの制作会社に発注」するのがよいでしょう。
法人大抵は40~50万円からが相場ですが、SEOや技術的な追加案件など様々な依頼を受けてくれたり、クオリティが安定してる傾向にあります。
(当然当たりハズレはかなりあります)
大手や実績のある会社だと簡単なサイトでも100万円を軽く超えてくる場合もあります。
お金はかかりますが、何か困ったことがあっても継続的にサポートやメンテナンスも行ってもらえる(有料)のも法人の安心なところです。
【条件⑥】検索(SEO)で集客できるホームページを作りたい!場合
ホームページを作ってGoogleやヤフーなどの検索から集客したいという場合は次の3パターンがおすすめです。
(一般的に検索順位を上げる対策をSEO対策などと呼びます)
- 予算が30万円以上あるならSEO対応やアドバイスなどフォローしてくれる制作会社に頼む
- 予算が30万円未満ならサイトの制作とSEO対策とで別々のフリーランスに頼む
- お金がかけられないなら自分でサイト制作して、SEOだけでも専門のフリーランスに対応や指導を頼む
フリーランスで制作とSEO両方に精通している人材はごくわずかです。
実際に専門的なスキルをもっていなくても、だいたいの場合「SEO対応できます」と表記されているのが実情ですので、知識なひ人が実力を見抜くのは非常に困難です。
SEO対策は専門にしている人に頼むのが一番です。予算次第で作業やコンテンツ制作まで依頼したり、指導をうけるだけでも独学で学習するよりは非常に効率的です。
SEO専門のフリーランスなどはビザスク、ココナラなどのスキルシェアサービスで探せます。
SEOは最初の設計はもちろん、その後コンテンツの投稿を継続することが重要です。
ブログなら目安として100~200記事をリリースできるまではがんばりましょう。
【条件⑦】会員管理や予約管理・決済などの高度な機能が必要な場合
ホームページに「会員のログインなどの会員管理や予約管理・決済、商品販売などの機能」が必要な場合の選択パターンを考えてみました。
- すぐに集客効果が欲しい&現在集客手段がない→SNSや既存サービス上で運営する
- 初期費用として50万円以上かけることができる→Webサイトの制作会社に発注
- 初期費用として50万円以上かけられない→SNSや既存サービス上で運営する
「既存サービス上で運営」か「制作会社に依頼」するかの2拓になっています。
両方メリットデメリットが存在しますので両方の解説を読んでみてください。
フリーランスでは場合、総合スキルは持っていないことが多いので非対応のことが多いです。
中には対応してくれる人もいますが、実力を見抜いたり見つけるのがなかなか大変です。
また何かトラブルなどあったときの対応などがちょっと心配なので今回の選択肢からは外しています。
ホームページの作り方全4パターンを詳しく解説
それでは今回提案するホームページの作り方の全4パターンを1つずつ詳しく解説していきます。
前述の比較まとめ表と同じものを再度復習のために載せておきます。
ホームページの作り方の方針まとめ
ホームページを作る方法 | 【A】制作会社に依頼 | 【B】フリーランスに依頼 | 【C】自分でホームページを作る | 【D】SNS等や既存サービスを利用 |
---|---|---|---|---|
かかる初期費用 | ×30~50万円から | △5~30万円まで | 〇無料~数万円 | 〇無料~数万円 |
あなたの作業時間 | △数十時間~ | △数十時間~ | ×~△数十時間~数百時間 | 〇数時間~ |
納期 | 2か月~6か月 | 2週間~2か月 | 2週間~3か月 | 数日~1か月 |
デザインのクオリティ | 〇安定していることが多い | △全体的にはクオリティ低め | ×~△自分で高クオリティは難しい | △用意されたテンプレートによる |
SEOなどの効果 | 〇ノウハウをもっていることも多い | △SEOスキルを持つ人は少ない | △初心者ではかなり厳しい | ×なし |
決済や会員管理など | 〇追加料金発生するが大抵可能 | △ほとんどの場合対応できない | ×初心者にはかなり難しい | △サービスによる |
サービス例 |
Web幹事 アイミツ ココナラ ランサーズ クラウドワークス |
ココナラ ランサーズ クラウドワークス |
エックスサーバー ConoHa WING ペライチ |
Facebook LINE Amazon、Yahoo!、楽天 base、shopify 食べログ、ホットペッパー |
(※全部見えない場合は横スクロールできます→→)
【作り方A】Webサイト制作会社に依頼
Webサイト制作会社に発注依頼するというパターンについて解説します。
高いクオリティと信頼性がある一方で価格が高い傾向にあります。
かかる費用
Webサイト制作会社に依頼する時にかかる費用について解説していきます。
初期費用
まず初期費用に関して説明します。
大きく大手の制作会社と中小制作会社で料金が大幅に違います。
数ページ~10ページのWebサイトを作るとして、中小制作会社では30万円~50万円から、大手では100万円前後からの初期製作費がかかります。
ここから機能を追加するごとに料金が上がっていきます。
ランニングコスト(運営・維持費用)
ランニングコスト(運営・維持費用)に関しては、その後の修正やメンテナンスなど継続してもらう場合は月数万~10万円以上はかかります。
また、修正などがある場合、簡単なものであれば追加で数千円~1万円程度でできる場合が多いですが、あらかじめ自分で修正できるように制作時にWordPress等を使って作ってもらうなどの依頼しておいたほうがよいでしょう。
かかるあなたの作業時間
Webサイト制作会社に依頼する時にかかるあなたの作業時間について。
プロに頼んだからと言って全てお任せでほったらかしというわけにはいきません。依頼しても合計であなた自身の作業時間も数十時間はかかると覚悟しましょう。
自分のサイトを作るのですから考えるのは自分です。プロに頼んだから全部やってもらえて大成功!という考え方は開発プロジェクトが失敗する典型的な例です。
そのサイトの売りやおすすめはビジネスをやっているあなた本人しかわかりませんし、いくらプロの制作者といえど、あなたのサイトのタイトルやキャッチコピー、ページの中の原稿を全て考えることは難しいでしょう。
サイトに掲載されているデザイン以外の文章(の原案)は全て、原則としてあなたが考える必要があるのです。
これが本当に大変です。場合によってはインタビューや穴埋め形式で行ってもらえることもありますが、それでも何度も打ち合わせや資料提出など時間がかかりますし、別料金がかかるでしょう。
また、サイト内の画像も必要になってきます。サイトのデザインの良し悪しは画像で決まるといってよいくらい画像は重要です。
全て素材サイトなどの画像でよいのなら任せることもできますが、大抵は人物画像や社内の様子など画像素材の提供も求められます。
その準備の時間もとられます。
新しく写真が必要な場合は撮影依頼も頼めますがそれもまた別料金になります。
完成までの納期
Webサイト制作会社に依頼した際の納期はどうでしょうか?
制作会社に依頼した場合、フリーランスのように数日とか数週間でできることはまずありません。
小さなサイトであれば打ち合わせや原稿提出など含め、だいたい2か月~大きなサイトであれば半年ほどかかる場合もあります。
デザインのクオリティ
Webサイト制作会社に依頼した際のデザインのクオリティについてお話しします。
これは価格に見合って、ある程度クオリティは高い傾向にあります。大手制作会社ならより信頼できる場合が多いでしょう。
理由としてはフリーランス等の個人への依頼とは違い、複数デザイナーが在籍する中で、そのサイトのデザインが得意な人が担当になることや、間にディレクターが存在していることからクオリティチェックが入ることなどによります。
SEOなどの集客効果
次に、Webサイト制作会社に依頼する時のSEOの効果ついて説明します。
これは制作会社自体がノウハウをもっていることが多く、SEO対応できる可能性が高いです。見積もり時に相談してみるとよいでしょう。
多くの場合追加料金となると思いますが、考慮したサイト設計にしてもらえるはずです。
SEOといっても細かいテクニックやノウハウではなく、本質的には「サイトの人気」や「コンテンツの質」が勝負になってきます。
そのためのブログなどのコンテンツ記事自体を作成してもらえる制作会社もあります。当然、別料金です。
会員管理や予約管理・決済など高度な機能
Webサイト制作会社に「会員管理や予約管理・決済、購入機能」などの特別な機能をもったサイト作成を依頼する場合。
これは対応可能なことが多いです。当然、追加で開発費が必要になります。
予約管理・決済のみであれば20万円程度から、ログインなどの会員管理であれば50万円ほどは必要になりそうです。
ECサイトの本格的な販売機能をつけるのであればボリュームや実装方法によりますが100万円以上はかかるでしょう。
個人情報など厳密でセキュアな管理を行おうとすると数百万円かかることも珍しくありません。
制作会社の探し方
では制作会社はどこで探せばよいのでしょうか?
知り合いの紹介で確実な人がいればよいかもしれませんが、それでもその知り合いが初心者なら人が本当に実力があり価格が適切かはわかりません。
初心者がGoogleで「ホームページ 制作会社 安い」みたいなざっくりとした検索をするのはやめておいたほうがよいでしょう。
とにかく複数の制作会社と話すこと、比較すること。これは絶対にやりましょう。
最低5社以上は絶対に見積もり依頼を出して下さい。
制作会社でもあきらかにフリーランスが10万円でやるようなクオリティの仕事を、100万円以上を請求してくる業者も残念ながらたくさんいます。
(特に補助金と組み合わせて不当な見積もりを請求してくる業者は不正受給として国にも問題視されています)
「ココナラ」や「クラウドワークス」、「ランサーズ」といった人材のマッチングサイトで評価を見たうえで複数見積もりだしたり、「Web幹事」や「アイミツ」などの一括見積サービスなどを駆使して、業者と会話を重ねながら「自分のサイトの方向性や料金の感覚」をつかむことが出来てから、実際の制作会社への依頼を行いましょう。
【作り方B】フリーランスに依頼
次はフリーランスに発注依頼するパターンです。
フリーランスへの依頼は価格が安い一方、個人でやっていることから、個人のスキルやサポートの差が激しく、当たり外れが非常に大きく注意が必要です。
デザインもシステムもSEOも全部できるという人はほとんどいません。プロだから何でもできるはず、という思い込みは要注意です。
かかる費用
フリーランスへホームページ制作を依頼する場合にかかる費用について解説します。
初期費用
まずは初期費用に関して説明します。
フリーランスは主にホームページ制作にあまり費用がかけられない人が安さを求めて探すことになるでしょう。相場として数ページのホームページを作る場合、通常は10~20万円前後ほどになります。
中には超低価格帯のフリーランスで、数ページで原稿入力込みで2~5万円で引き受けてる人もいますが、クオリティもそれなりということが多いので注意が必要です。
筆者も試しに超低価格帯の何件か依頼してみたのですが、正直言うと全て安かろう悪かろうでした。
高評価のフリーランスの過去実績やポートフォリオを見て「2万円でこんなサイトが作れるのか!」と思ったけど、実際サイトができてみたら「あれれれ?」なことが多かったです。
フリーランスへ依頼する場合は、できれば原稿入稿まで込みの超低価格帯は避けて、10万円以上くらいの価格帯をおすすめします。
ランニングコスト(運営・維持費用)
次にランニングコスト(運用・維持費用)に関してです。
フリーランスの場合、完成後のサポートやメンテナンス、修正依頼を受け付けてない人が多いので注意が必要です。
基本はその後は自分でメンテナンスするのが原則となっています。エラーでサイトが表示されないなどのトラブルがあった時などちょっと心配ですね。
もし受け付けてくれる場合は、継続的なサポートやメンテナンスは都度別料金を支払います。簡単な修正なら数千円~1万円程度でしょう。
かかるあなたの作業時間
フリーランスに依頼する時にかかるあなたの作業時間について解説していきます。
制作会社に依頼する時と同様に、依頼したら後はお任せと言う訳にはいきません。こちらも合計で数十時間はかかると覚悟しましょう。
むしろ価格が抑えられている分、制作会社よりも考える部分は少なくなるので、あなたの作業時間は増える傾向にあると思います。
以下、「制作会社に依頼」に前述した文章を読んでない人のために引用します。
~ 引用ここから ~
プロに頼んだからと言って全てお任せでほったらかしというわけにはいきません。依頼しても合計であなた自身の作業時間も数十時間はかかると覚悟しましょう。
自分のサイトを作るのですから考えるのは自分です。プロに頼んだから全部やってもらえて大成功!という考え方は開発プロジェクトが失敗する典型的な例です。
そのサイトの売りやおすすめはビジネスをやっているあなた本人しかわかりませんし、いくらプロの制作者といえど、あなたのサイトのタイトルやキャッチコピー、ページの中の原稿を全て考えることは難しいでしょう。
サイトに掲載されているデザイン以外の文章(の原案)は全て、原則としてあなたが考える必要があるのです。
これが本当に大変です。場合によってはインタビューや穴埋め形式で行ってもらえることもありますが、それでも何度も打ち合わせや資料提出など時間がかかりますし、別料金がかかるでしょう。
また、サイト内の画像も必要になってきます。サイトのデザインの良し悪しは画像で決まるといってよいくらい画像は重要です。
全て素材サイトなどの画像でよいのなら任せることもできますが、大抵は人物画像や社内の様子など画像素材の提供も求められます。
その準備の時間もとられます。
~ 引用ここまで ~
完成までの納期
では、フリーランスに依頼した際の納期はどうでしょうか?
人によって差はありますが、低価格なものほど作業を省略しているので短納期な傾向にあります。
また、前述したとおり原稿や素材は原則全て自身で用意する必要があります。それが全て準備出来てから制作作業が開始されるので実質その分の期間が加わります。
原稿や素材の準備は通常がんばっても1~2週間はかかると思うので考慮する必要があります。
例として数ページのホームページでの納期の目安を示します。
- 超低価格帯のフリーランス(2~5万) → 現行の準備+2~3週間
- 通常のフリーランス(10~15万円) → 現行の準備+4~5週間
デザインのクオリティ
フリーランスに依頼した際のデザインのクオリティについてお話します。
クオリティが価格帯にダイレクトに反映する傾向にあります。
(もちろん個人なので人によります)
私も何件か依頼をしたことがありますが、超低価格帯(5万円以下)ではハズレを引く確率が高いイメージです。そのフリーランスの方の過去実績、ポートフォリオ見て期待して頼んだら「あれれ?見たのと全然違う・・・」な感じでした。
一方、10万円~20万円となってくるときちんとクオリティを担保してくれる人が多いです。
SEOなどの集客効果
フリーランスに依頼する時のSEOの効果ついてお話します。
個人なので総合スキルを持っていることは少なく、なかなかSEO専門的なアドバイスや作業は期待できないでしょう。SEOはマーケティングの領域で、かなりの幅広いWebまわりの知識と実際のサイト運営経験を積まないとなかなか身に付きません。
Web制作会社ならチーム制なので、そういったチームや担当者が対応してくれることもありますが、フリーランスは個人ですので、一人でWebデザインもシステムもマーケティングもできるというのは中々激レアな人材です。
(数百人に一人くらいはいるのかもしれませんが・・)
現実的にはフリーランスでWeb制作の仕事を請け負うのはWebデザイナーであることが多く、デザイン以外の領域はあまり得意としてないことが多いので、もしSEOまわりを強化したいのなら、別でSEO専門のプロに入ってもらうか、フリーランスではなく制作会社に最初から依頼するのが安全といえそうです。
会員管理や予約管理・決済など高度な機能
フリーランスに「会員管理や予約管理・決済、購入機能」などの特別な機能をもったサイト作成を依頼する場合について解説します。
これら会員管理や予約管理・決済などの機能に対応できるフリーランスはかなり少ないと言えます。
いたとしても、定型的なデザイン(既存のパッケージライブラリによるテンプレートやASPなど)を使った簡易的なものに限られるでしょう。
簡易的な予約管理・決済導入や会員管理であれば、対応可能なフリーランスなら10~30万円程度の追加でやってもらえることが多いです。
ただそれでも、これらの依頼したい機能が独自性にあふれていたり、動作やUIなどがとても重要になる場合はフリーランスへの依頼はやめたほうがいいかもしれません。
サポートやメンテナンスの問題もあると思いますので、原則としてこのような機能が必要な場合は制作会社に最初から依頼するのが安全といえそうです。
フリーランスの探し方
ではフリーランスに頼みたい場合は、どこで探せばよいのでしょうか?
最近ではココナラやクラウドワークス、ランサーズといったスキルシェアのマッチングサイトで探せます。ここでその人の評価を見たうえで複数(最低5人)に見積もりを出しましょう。
制作会社の時と同様、業者と会話を重ねながら「自分のサイトの方向性や料金の感覚」をつかむことが出来てから、実際のフリーランスへの依頼を行いましょう。
【作り方C】自分でホームページを作る
自分でホームページを作る方法
自分でホームページを作る際の主要な方法を紹介します。
結論としては
- SEOや集客、今後の発展も考えてサイトを作りたい →WordPress
- 取り急ぎ名刺・看板代わりにサイトが欲しいなら →ペライチ
ワードプレス(WordPress)とは?
ホームページを作ると言えばWordPressで!というくらいの代表的なツールです。
世界のWebサイトの半数以上がWordPressによって出来ているという驚異の無料のサイト管理ソフトです。
とにかく何でも実現できて、やり方次第でSEO集客力抜群のサイトが作れます。
これがワードプレスがヒットした理由です。
多くのレンタルサーバー上で稼働させることができます。
ペライチとは?
業界全体のシェアはそこまで高くないですが、昔から詳しい人には知られていたサービスです。誰でも簡単にテンプレートを選んで、原稿修正すればサイトを作ることができます。
一方で、少ないページ数のわりに料金が割高だったり、ブログ機能がないなど、拡張やSEOによる集客効果は不可能だったりと出来ることに制限があります。
自分でホームページを作れるクラウド型のツールまとめ
自分でホームページを作れるクラウド型のツールの主要なものを表にまとめます。
サービス・ソフト名 | サイト種類 | おすすめ度 | 費用 | コメント | かんたんさ | 価格 | SEO効果 | 自由度・拡張性 | 取り扱い業者 | メモ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
WordPress | 全般 | ★★★★☆ | 月額約1000円 | 確実に大きく集客成果を出したい!どんどん拡張していきたい! | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | 何でもできる。世界のサイトの半数が使う驚異の無料ソフト |
ペライチ | 全般 | ★★★★☆ | 月額3000~4000円 | すぐにページ作りたい!来た人が見れればいい!集客は別でやる! | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 日本のサービス。シンプルで簡単。ページ数が少ないわりには高額。決済機能も可。 |
STUDIO | 全般 | ★★☆☆☆ | 月額約1000~2000円 | 高度なデザインエディタが使える。難しいがデザインにこだわりたいなら | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 日本発のサービス。ノーコードでサイトが作れるがウリ |
WiX | 全般 | ★☆☆☆☆ | 月額約2000円 | とっつきづらくバグも多く割高。あまりおすすめできません。 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 海外のサービスで使いづらい |
紹介した以外にもクラウド型のホームページの制作ツールは無数にありますが、ここに上げたもの以外はサイトに何か起きたときに対処してくれる業者がほとんどいないので、あまりお勧めはできません。
(その製品固有のトラブルなら対処してくれると思いますが、現実的にはそれ以外にもいろんなパターンが想定されます)
かかる費用
ホームページを自作する際にかかる費用について解説します。
WordPressの費用
WordPressなら初期費用なし、レンタルサーバー代が月額約1000円ほどで運用が可能です。
無料のレンタルサーバーもありますが、性能に信頼がおけないのと、広告が出るなどの弊害があるため、無料のレンタルサーバーはやめておいた方がよいでしょう。
完全に勉強のためのテストサーバーの構築で何の成果もいらないというのならありかもしれません。しかし、どうせ多くの時間を使うのであれば月1000円くらいは払って、本番を想定した経験を積んで勉強した方がいいと思います。
ペライチの費用
ペライチなら初期費用でドメイン取得料金(~1000円くらい)と月額利用料が3000~4000円ほどがかかります。
かかるあなたの作業時間
自分でホームページを作成する場合にかかる時間について説明します。
WordPressの作業時間
例えば一番シェアがある業界標準ともいえるワードプレスを例として作業時間を見てみましょう。
例として数ページのホームページを作ると仮定。
作業名 | 時間 |
---|---|
レンタルサーバーの契約やドメイン取得 | 数時間 |
WordPressのインストール・構築 | 数時間 |
サイトの設計をする | 数時間 |
WordPressテーマ等を選ぶ | 数時間 |
WordPressテーマ自体の学習や調査 | 数十時間 |
原稿や素材を考える | 数十時間 |
原稿の入稿・WordPressの操作 | 数十時間 |
HTMLやCSSなどの基礎技術の知識を学ぶ | 数十時間 |
SEOなどの勉強 | 数十時間 |
最低限を並べてみただけですが、これだけでもWordPressでサイトを自作するための作業時間は100時間はゆうに超えていると思われますので、自分で作成するならばそれ相当の覚悟が必要です。
また、初心者がデザイン面で高クオリティなものを作るのは、よほどのセンスの持ち主でないと不可能です。
WordPrssはまたその多機能自由さゆえの習得の難易度もなかなかのもの。心を折られて挫折する人も多いです。
ペライチの作業時間
ペライチの作業時間について。メインの作り方としてはサイトのテンプレートを選んで、原稿を修正していくイメージになると思います。
WordPressに比べて大分時間の短縮になる印象です。1/2~1/3くらいに圧縮されたのではないでしょうか?
作業名 | 時間 |
---|---|
ペライチの基本操作を学ぶ | 数時間 |
サイトの設計をする | 数時間 |
原稿や素材を考える&入稿 | 数十時間 |
ただ、その変わり後述するデメリットもあります。
完成までの納期
自分でホームページを作成する場合の納期は前述の作業を全てこなすまでの期間です。
例として数ページのホームページを作ると仮定します。
WordPressの納期
WordPressの場合は1日数時間週5でやっても1か月以上はかかりそうです。
ペライチの納期
一方、ペライチなら1日数時間やれば2週間ほどで完成できそうです。
デザインのクオリティ
次はホームページを自作する場合のデザインクオリティに関してお話します。
WordPressのデザイン
初心者がWordPressを扱うとき、多くの場合はデザインのクオリティの低いサイトになるでしょう。
それを回避するべく、できるだけ素人でもクオリティを上げる最善の策を紹介します。
- 有料テーマ(デザインテンプレート)を買う
- 有料の画像素材を使う
WordPressのテーマと素材を有料のものを用意することです。
クオリティが圧倒的に違います。やはりいいものを無料で提供するのは無理があるのでしょう。
きっぱり言います。無料でデフォルトでおしゃれなテーマはありません!
テーマはサイトのデザインと機能を決定づける着せ替えのようなもの、また写真などの画像素材によってサイトの印象はがらりと変わってしまう事から、この2つだけに費用をかけるのは賢い選択と言えるでしょう。
ただ、けっこうな料金がかかってしまいます。
- 有料テーマ 1万円~2万円
- 有料画像 月額1.5万円
WordPressのテーマならTCDシリーズかLightning、有料画像を探すなら日本の素材がそろっている&価格的に割安なPIXTAがよいです。
ペライチのデザイン
テンプレートをそのまま使えばある程度のクオリティを保てます。
写真素材が重要なのはWordPressと同様です。
こちらも写真は日本の素材がそろっている+価格的に割安なPIXTAがよいです。
SEOなどの集客効果
自分でWebサイト作成する時のSEOの効果ついて解説します。
WordPressのSEO
SEOの集客効果では完全にワードプレスに軍配があがります。
WordPressではサイトのあらゆる機能をカスタマイズできます。
何万~何十万個というプラグイン(スマホのアプリのようなもの)や、カスタマイズ機能によりSEO最適化が容易にできます。
WordPressが集客成果の上がるソフトウェアとして成長した真骨頂がブログ機能がベースになっている点です。
テキストベースのコンテンツを複数投入してヒットコンテンツを作り、着実にサイトへの検索流入数を重ねていくことでサイト自体の評価を上げていけるのです。
ペライチのSEO
はっきりいってペライチを使ったSEO効果による集客はほぼ見込めないといってよいでしょう。
サービス名がペライチだけあって、コンテンツ数をあまり増やすことができません。
ブログ機能もなく、ペライチの制限ではユーザーに人気のあるコンテンツの作成は望めないでしょう。
前述したとおり、ペライチは名刺や看板代わりのサイトとして使うものと割り切り、集客自体は広告やSNSなど別の方法で行いましょう。
会員管理や予約管理・決済など高度な機能
自分で「会員管理や予約管理・決済、購入機能」などの特別な機能をもったサイト作成をする場合の解説をします。
WordPressの会員管理や予約管理・決済など
WordPress上で会員管理や予約管理・決済を独自のサイト内に自分で実装するのは、かなりハードルが高いです。
会員管理は特に学習&開発コストが相当かかるでしょう。予約管理や決済についても、専用プラグインのインストールや決済代行の申し込みや設定設定作業などが相当あります。
初心者だとするとあまり現実的でないような気もします。やるとしても双方、最低でも数十時間ずつはかかるものと思ってください。
これらの機能が必須であれば、WordPressではなく、決済などはサイトの外部で行うASP型のサービス、既存のプラットフォームの中で出店するなどをお勧めします。
ペライチの会員管理や予約・決済など
ペライチに会員機能はありません。
また、フォーム作成機能があるので簡易的な予約フォームなどは作成可能です。
さらに、決済機能が付いていますので申し込みをすれば簡単に利用することができます。
【作り方D】SNSや既存サービス上で運営する
最後にホームページを作らないという選択、「SNSや既存サービス上で運営する」というパターンです。
独自のホームページは集客力ゼロ
ホームページを作らないという選択も考えておきましょう。
必ずしも独自のホームページの方がうまくいくわけではありません。いざ独自のサイトを作ったけど、1日数人のアクセスしかなく、そこからの予約などまずないというのはよく聞く話です。
検索したとしても表示すらされないところからのスタートです。独自のホームページは集客力ゼロから始めるのです。
既存のプラットフォームのメリット
既存のサービス上で立ち上げるなら、最初から欲しい機能がついていたり、すでにいるお客さんがあなたのサービスを見つけてくれる可能性があります。
最初は目立たなくても、Google検索をイチから始めるよりはハードルは低いでしょう。
士業ならFacebookページなどでことたりるかもしれません。
飲食店なら食べログに店舗情報を掲載するだけでよいこともあるでしょう。
サロンならホットペッパービューティやInstagramを利用したり、お知らせなどコミュニケーションがメインであれば、LINE公式アカウントの機能を駆使すればサイト以上の効果を発揮することもあります。
ECサイトなら無理に独自に作るよりもモール型ならAmazon、楽天、Yahoo!ショッピング。独立店舗型ならbaseやshopify、カラーミーショップなどを利用したほうがよいことのほうが多いでしょう。
そんな風になんとなく独自のサイトが欲しいと思ってたけど、よくよく考えたら既存のサービスに乗っかった方が合理的なことも多々あります。
こういったサービスやプラットフォームは業種ごとに無数にあります。そのプラットフォームの「機能、集客力、初期費用や運営費用」を独自のホームページを作った場合と比較してじっくり検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お読みいただいた方が満足のいくホームページを作ることが出来るよう願っております。
質問や追記してほしいことがありましたら、コメント欄にぜひお送りください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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