【経験談】創業時に法人口座開設しやすい銀行は?必要書類や審査の通りやすさを解説

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筆者

・起業して口座を作りたいけどどう選べばよい?
・創業時に審査が通らないってほんと?


こんな悩みを解決できる記事を用意しました!

この記事では、実際に私が創業時に作った法人口座について、赤裸々にご紹介していきます。

実は私が起業した当時、「結局どの銀行で口座作れるの?」ということがまとまっておらず、苦労しました。そのため、自分の経験をこれから起業する方に向けて書いていきます。

起業したばかりのベンチャー企業やスタートアップで法人口座を作ろうとしている方には、実際に選んだ時に比較検討したことや利用してみた結果など、参考になると思います。

この記事では、
前半では創業時に実際に作ったおすすめの法人口座について、
後半では法人口座が作れる銀行一覧と比較表を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!

この記事を監修・執筆した専門家

こんにちは!この記事を監修・執筆した斎藤はじめと申します。
私は現役のエンジニアで、10年程フリーランス・個人事業主として活動した後、昨年起業して現在は会社経営をしています。経歴としては誰もが知っている月間数千万人が利用するサービスの開発をしたり、今でも月間数百万人が訪問する規模のWordPressサイトの運営しております。

そんな私が経験者の視点で解説していきます!

法人口座とは

法人口座とは、名義人が個人名ではなく会社名の口座のことです。
法人口座を開設することで、資金を「会社の財産」と「代表者個人の財産」を明確に分けて管理することができます。

起業して株式会社を作った場合、初月から売上がなかったとしても、今後の取引を始める上で、早めに開設した方が良いでしょう。

口座開設の審査について

「よし口座を作ろう!」と思っても、個人と違ってびっくりするほど審査が通りません。(笑)

なぜなら、近年問題となっていたマネー・ローンダリング(※)防止策として、金融機関の審査が非常に厳しくなっています。

マネー・ローンダリングとは、麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したり、株や債券の購入や大口寄付などを行ったりすること。

具体的には、創業時に口座開設がしやすいといわれていた「ゆうちょ銀行」で、創業1年未満=決算書を提出できない法人についてほとんど審査が通らなくなりました。。

筆者

結論から言うと、創業したての頃は、「まずネット銀行作る」しか選択肢がありません!

銀行種類 創業時
口座開設しやすさ
創業1年後
口座開設しやすさ
信用力 手数料 取引しやすさ
都市銀行(メガバンク) × × ×
(110~660円)
地方銀行 ×
(無料~550円)
ゆうちょ銀行 ×
(無料~165円)
ネット銀行
(無料~145円)
信用金庫
(無料~440円)

口座開設時に必要な書類・条件

一般的に提出に必要なものを銀行の種類毎にまとめてみました。

必要書類 ネット銀行 ゆうちょ銀行 信用金庫 都市銀行など
代表者の本人確認書類(ネット提出or郵送) 必須 必須 必須 必須
登記簿謄本(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 必須 必須 必須
法人の印鑑証明書(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 必須 必須
届出印(銀行印)捺印 必須 必須 必須
事業実態の確認できる資料
(許認可・登録・届出、契約書や請求書のコピーなど)
株主名簿 必須
法人番号通知書 必須
財務状況が確認できる書類 設立1年以上のみ
法人設立届出書 設立6か月以内のみ

最も簡単なのはネット銀行です。

本人確認書類をスマートフォンで撮影して、必要項目を入力するだけで審査完了するところもあります。

他の銀行については、

  • 登記簿謄本の原本
  • 法人の印鑑証明書の原本
  • 届出印(銀行印)

等も必要になってきますので、原本は発行する時に複数枚準備しておくと良いと思います!

創業時に実際に作ったおすすめの法人口座は?

結論からお伝えすると、私が創業時に作った法人口座はこの2点です。
筆者

起業したて時にまず口座開設するには、
GMOあおぞら銀行
住信SBIネット銀行
がおすすめです!

GMOあおぞら銀行

GMOあおぞらネット銀行は、名前の通りGMOグループとあおぞら銀行が2018年に作ったネット銀行です。
上場企業と銀行の共同出資のため安心です。

ネット銀行の中でも最も審査が早く、即日口座開設してくれるという、起業したての時は非常にありがたい銀行です!

GMOあおぞらネット銀行の法人口座のメリット

1番のメリットは、スピード感。

スマホ一つで即日法人口座ができるのは、GMOあおぞらネット銀行だけです。
また、手数料が安かったりと、創業したての会社にとことんメリットのあるサービスを提供しています。

  • 審査も通りやすく、最速で口座開設・・・固定電話不要、印鑑不要、郵送不要でネット完結、最短・即日口座開設!
  • 手数料が最も安い・・・同行宛無料、他行も含めて設立1年未満の法人は毎月20回まで無料(通常145円)
  • クレカも一緒に作れる・・・年会費無料、1%キャッシュバックのVisaデビットカードを作れる

GMOあおぞらネット銀行の審査について

審査の流れは簡単です。

口座開設申込フォーム入力し、事業内容の申告と必要書類をアップロードし、審査開始です。

GMOあおぞらネット銀行の審査に必要なものは以下の通りです。
より詳細は、WEBサイトを確認してください。

  • 【必須】本人確認書類(運転免許証、マイナンバー等)
  • 【必須】事業内容確認書類
  • 法人住所補完書類・・・住所に郵送物が届かない可能性がある場合
  • 委任状・・・代表者と異なる場合
必要書類 GMOあおぞらネット銀行
代表者の本人確認書類(ネット提出or郵送) ネット提出
登記簿謄本(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 不要
法人の印鑑証明書(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 不要
届出印 不要
事業実態の確認できる資料(許認可・登録・届出、契約書や請求書のコピーなど) ネット提出
株主名簿 不要
法人番号通知書 不要
財務状況が確認できる書類 不要
法人設立届出書 不要

事業内容確認書類とは、

  • 登記上の会社名・所在地の記載
  • 事業または取扱商品の具体的な内容(価格、購入方法、サービスの流れなど)
  • 現在、実際に事業活動が行われていること

が分かればOKです。該当するのはこのような書類を指しています。

筆者

私は、ちょうど助成金の申請を行った後だったので、「他社への提案資料、商品企画書」として提出済みの助成金の申請書類を送ったら、無事に審査通過しました。

住信SBIネット銀行

元ソフトバンクグループのSBIホールディングスと、三井住友信託銀行の共同出資によって2006年に作られたネット銀行です。
2022年に東証一部上場を果たし、非常に安心感が高いです。

GMOあおぞらネット銀行の次に他行あての振込手数料が安く、こちらも起業したての時は非常にありがたい銀行です!

住信SBIネット銀行の法人口座のメリット

メリットは、安心感と審査の通り安さ。

ネット銀行の中では銀行単体で上場するなど信頼度が高く、取引残高もトップと言われています。
また、審査については、本人確認書類のみで審査されるため、最も審査が通りやすいとも考えられます。

  • 審査が通りやすく、最速で口座開設・・・固定電話不要、印鑑不要、郵送不要でネット完結、最短・翌営業日口座開設!
  • 手数料が安い・・・同行宛無料、他行も145円と最安値
筆者

最近は、複数ネット銀行を持っている場合「住信SBIネット銀行は持っている」という経営者が多いようです。

住信SBIネット銀行の審査について

審査の流れは簡単です。

口座開設申込フォーム入力し、事業内容のご申告と必要書類をアップロードし、審査開始です。

住信SBIネット銀行の審査に必要なものは以下の通りです。
より詳細は、WEBサイトを確認してください。

  • 【必須】本人確認書類(運転免許証)
筆者

運転免許証がない場合は郵送のみ、またスマホが対応しているかどうかは確認が必要です。

必要書類 住信SBIネット銀行
代表者の本人確認書類(ネット提出or郵送) ネット提出
登記簿謄本(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 不要
法人の印鑑証明書(「発行日より6ヶ月以内」の原本) 不要
届出印 不要
事業実態の確認できる資料(許認可・登録・届出、契約書や請求書のコピーなど) 不要
株主名簿 不要
法人番号通知書 不要
財務状況が確認できる書類 不要
法人設立届出書 不要

法人口座が作れる銀行一覧と比較表

これまでネット銀行についてお伝えしましたが、それ以外にも法人口座が作れる銀行は大きく分けて5種類あります。

具体的には、

  • 都市銀行(メガバンク)
  • 地方銀行
  • ゆうちょ銀行
  • ネット銀行
  • 信用金庫

の5種類です。

ただし、創業したばかりの頃は、作れる銀行は限られており、前述の通りネット銀行がオススメです。

銀行種類 創業時
口座開設しやすさ
創業1年後
口座開設しやすさ
信用力 手数料 取引しやすさ
都市銀行(メガバンク) × × ×
(110~660円)
地方銀行 ×
(無料~550円)
ゆうちょ銀行 ×
(無料~165円)
ネット銀行
(無料~145円)
信用金庫
(無料~440円)

開設しやすさや信用力などは想像がつくと思いますが、「取引しやすさ」という観点も重要なので記載しました。

この「取引しやすさ」は、
・実店舗があり、現金引き出しや相談などができるか?
・税金を払うときに利用することになるペイジー(Pay-easy)が利用できるか?
・振込などでエラーが起きにくいか?起きても対応できるか?
などを指しています。

それぞれのメリットとデメリットについて説明していきます。

都市銀行(メガバンク)

  • 三菱URJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行

などを代表とする「都市銀行」のことです。全国展開やグローバルにもネットワークを持つ銀行があります。

メリットは、「信用力」「取引がしやすい」の2点が大きいです。

具体的には、
信用力に関しては圧倒的ネームバリューがあるため、取引先からも懸念されません。
取引しやすさに関しては、全国に支店があるためどこでも窓口で対応できます。さらには、税金の支払いなどで利用する「ペイジー(Pay-easy)」なども全ての項目で利用できます。

<ペイジー(Pay-easy)対応状況>

デメリットは、「審査が厳しい」「手数料が高い」です。

創業時に、メガバンクで法人口座を作ることは諦める方が良いです。起業したての会社では審査はほぼ通りません。
また、振込手数料やネットバンキング利用などの手数料も高いため、創業時にはデメリットとなります。

地方銀行

  • きらぼし銀行(東京)
  • 東京スター銀行(東京)
  • 横浜銀行(神奈川)
  • 関西みらい銀行(大阪)
  • 愛知銀行(愛知)

などの地域密着型の銀行のことです。地域に限定して店舗展開しています。

メリットは、「特定の地域での信用力」「相談にのってもらえる」の2点です。

具体的には、地方では知られていませんが、東京であればきらぼし銀行(旧東京都民銀行)や東京スター銀行などは一定程度知られており、信用力があります。
また、地域に支店が存在している可能性が高いため、法人口座を作るときに手続きがしやすいです。

税金の支払いなどで利用する「ペイジー(Pay-easy)」などは銀行によっては利用できるところもあります。

<ペイジー(Pay-easy)対応状況>

デメリットは、「地方で扱いづらい」「審査がやや厳しい」です。

具体的には、地域密着型なので、別の地方に行くと支店がないため店舗があるメリットを享受しにくくなります。
また、メガバンクほどではないようですが、審査はやや厳しいです。決算を迎えていない創業1年目だと口座を作れないこともあります。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、日本郵政公社の民営化でできた銀行です。郵便局で手続きができるため、全国どこでも利用することができます。

メリットは、「手数料が安い」「取引しやすい」の2点です。

具体的には、ゆうちょ間の振込は無料で、全国にお客さんがいる場合などは重宝されます。
取引しやすさに関しては、全国に支店があるためどこでも窓口で対応できます。さらには、税金の支払いなどで利用する「ペイジー(Pay-easy)」なども全ての項目で利用できます。

<ペイジー(Pay-easy)対応状況>

デメリットは、「預入額に上限あり」「審査がやや厳しい」です。

具体的には、ゆうちょ銀行には1,300万円を超える金額は預け入れができません。そのため、ゆうちょ以外の口座が必須となるでしょう。
また、審査に関しても近年厳しくなり、決算を迎えていない創業1年目だとほぼ審査に通らないようです。

筆者

私も、創業から6か月目に口座開設の審査を出しましたが、審査落ちました。

落ちた理由をゆうちょ銀行の窓口の方に理由を聞いたところ、「正確なことは分からないが、近年担当していて1年未満で通った会社はほぼない」と言っていただきました。

商工会議所の方にも「近年厳しくなっていて、決算を終えてからじゃないとみなさん落ちてます!」とのことでした。

創業期に審査が通ることはほとんど考えにくい、ということのようです。

ネット銀行

  • PayPay銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • GMOあおぞらネット銀行
  • 楽天銀行

などを代表するネット銀行で、店舗はほとんどなく、インターネットバンキングがメインとなる銀行です。

メリットは、「口座開設しやすい」「手数料が安い」の2点です。

具体的には、ネット銀行の口座開設審査では、即日・銀行印なし・ネット完結のところもあります。つまり、創業したての会社でも審査に通りやすいんです。
また、振り込み自体はネットで完結するので非常に楽で、振り込み手数料も他銀行と比較して非常に安いです。

そのため、創業したら、まずはネット銀行で法人口座を解説することをオススメします。

デメリットは、「信用度が低い」「サポートがない」

サービスが開始されて間もないため、取引先からの信頼度が低い可能性があります。

また、店舗がなく電話サポートも使いづらいため、エラーが起きた時など困った時にサポートしてもらえません。
さらに税金の支払いなどで利用する「ペイジー(Pay-easy)」などは、利用できないこともあります。

具体的には、PayPay銀行と楽天銀行は一部利用できますが、住信SBIネット銀行・GMOあおぞらネット銀行などはそもそも利用できません。

<ペイジー(Pay-easy)対応状況>

信用金庫

  • 城北信用金庫
  • 城南信用金庫
  • 西武信用金庫

などで、地域を限定した中小商工業者などのための金融機関です。会員による出資でできていて、その信用金庫の営業地域に住んでいないと口座開設はできません。

メリットは、「手厚く親身」「口座開設しやすい」の2点です。

地域に根差しているため、設立間もない企業に対しても親身に相談に乗ってくれます。
また、ネット銀行よりも時間はかかりますが、法人口座は比較的審査が通りやすいです。

デメリットは、「地域が限定」「規模が大きくなったら使えない」です。

地域が現地というのは、自宅や会社の最寄りにある支店以外では、ほとんどの場合口座開設の審査に通りません。
また、小規模事業者向けのため、従業員300人以上もしくは資本金9億円以上になると、退会する必要があります。そうなることを目指したいですが、少々手間になります。

<ペイジー(Pay-easy)対応状況>

法人口座の比較

法人口座を開設できる銀行の比較表としてまとめました。

銀行種類 創業時
口座開設しやすさ
創業1年後
口座開設しやすさ
信用力 手数料 取引しやすさ
都市銀行(メガバンク) × × ×
(110~660円)
地方銀行 ×
(無料~550円)
ゆうちょ銀行 ×
(無料~165円)
ネット銀行
(無料~145円)
信用金庫
(無料~440円)

これまでの説明でもお伝えしましたが、創業時についてはネット銀行でまず取引をするというのが現実的です。

①まずは、ネット銀行で口座を作って取引開始する
②1年経ったら決算を経て、ゆうちょの口座開設をする


というのが最も現実的でしょう。

手数料の比較

主要な銀行のみとなりますが、手数料だけの比較もしてみました。

銀行種類 銀行名 ネット利用料 同一銀行あて
(3万未満)
同一銀行あて
(3万以上)
他行あて
(3万未満)
他行あて
(3万以上)
都市銀行(メガバンク) 三菱UFJ銀行 1,760円/月 110円 330円 484円 660円
都市銀行(メガバンク) 三井住友銀行 2,200円/月 220円 440円 550円 770円
都市銀行(メガバンク) みずほ銀行 3,300円/月 220円 440円 490円 660円
都市銀行(メガバンク) りそな銀行 3,300円/月 330円 330円 660円 660円
地方銀行 きらぼし銀行 無料 110円 220円 385円 550円
地方銀行 横浜銀行 無料 無料 無料 165円 330円
ゆうちょ銀行 ゆうちょ銀行 550円/月 無料 無料 165円 165円
ネット銀行 PayPay銀行 無料 55円 55円 160円 160円
ネット銀行 楽天銀行 無料 52円 52円 150円 229円
ネット銀行 住信SBIネット銀行 無料 無料 無料 145円 145円
ネット銀行 GMOあおぞらネット銀行(通常会員) 無料 無料 無料 145円 145円
ネット銀行 GMOあおぞらネット銀行 (通常会員 設立1年未満) 無料 無料 無料 145円
(20回まで無料)
145円
(20回まで無料)
ネット銀行 GMOあおぞらネット銀行(振込料金とくとく会員) 500円/月 無料 無料 135円 135円
信用金庫 城南信用金庫 1,100円/月 110円 220円 264円 440円
信用金庫 城北信用金庫 2,200円/月 無料 無料 275円 275円

法人口座審査についての比較

こちらは、法人口座開設の審査に必要な提出方法と口座開設日数についての比較をしてみました。

銀行名 印鑑の有無 審査申請方法 口座開設日数
GMOあおぞらネット銀行 法人口座 不要 ネットのみ 即日
住信SBIネット銀行 法人口座 不要 ネットのみ 翌営業日
PayPay銀行 法人口座 不要 郵送 1週間~10日
楽天銀行 法人口座 必要 郵送 1週間~10日
ゆうちょ銀行 必要 銀行での書類提出 1ヵ月
信用金庫 必要 面談・訪問あり 1週間~2週間
三井住友銀行 必要 郵送 1ヵ月
りそな銀行 必要 郵送 5~1週間
みずほ銀行 必要 面談あり 1週間~10日
三菱UFJ銀行 必要 面談あり 1ヵ月

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

この記事がみなさまの口座開設準備のお役に立てれば幸いです。

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